2005年10月2日号

日米を結ぶ一円玉の太さのケーブル


LAのコンピューターの画面

先日、熊本の木葉小学校と睦合小学校と南オーストラリア州のアデレードにあるパラヒルズ小学校とのインターネットテレビ会議に仲間入りさせていただきました。日本とオーストラリアの児童が、たがいに勉強し始めたばかりの外国語で自己紹介しあうという有意義な時間でした。ネット会議の途中で画面はフリーズしてしまいましたが、音声は不自由なく地球の反対側まで一瞬にして届きました。
このとき熊本の小学校とロサンゼルスのあいだを行き来した声や画像は、上空1万メートルにある放送サテライトか海底ケーブルを通ったわけです。

日本ではバイリンガル教育や国際交流がさかんですが、これらを支える通信機器の発達にも目をむけてほしいものです。たとえば、インターネットの信号を直接送る光ファイバーを包み込んだ太平洋横断海底ケーブルが日本の技術で開通したのは今から15年ほど前でした。凸凹した海底の調査をしてルートを決めるのに6ヵ月かかり、人が歩く程度の速さで船から海底にケーブルを沈めていったそうです。一番深いところは日本海溝で、富士山二つ分よりも深いところに砂をかぶった状態であるそうです。
この開通のおかげで日米間の電話料金は十分の一以下に安くなり、送信内容もおどろくほど良くなりました。今では、我が家のコンピューターから熊日ビルの定点カメラを操作して熊本の『今』の様子を見ることもできます。
じょうぶな海底ケーブルに包つつまれているといっても1万3千㎞もの長さですから、サメにかみつかれたり底引き網にひっかけられたりして傷つくこともあるでしょう。最新の通信機器や便利なわたしたちの生活を支えるために、いつも世界のどこかでだれかが検査や修理に汗を流してくれているのです。最新の情報の流れが多くの人の努力によって支えられていることを知り、ありがたいと思える心が異文化理解と真の国際交流につながります。

 

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