2007年3月18日号

相互理解のキーワードは“尊敬”


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真摯に答えて下さった渡辺謙さん

昨春から始めたこの『日米の懸け橋シリーズ』も、みなさんの修了式と同じように今月号で終わりです。
明治時代の移民~錦衣帰郷(きんいききょう)を夢見た一世~日米戦争の中で翻弄された移民の暮らし~二つの祖国をもつ二世の体験談,被爆体験談~アメリカに日本食を持ち込んだ新一世と、年代順に紹介してきましたが、今回は4年前からロサンゼルスに住んでハリウッド映画界で一番有名な日本人俳優、渡辺謙さん(47歳)の登場です。

「今の日本とアメリカって、仲良しってことになっていますよね。でも、実際にアメリカで生活してみると『お互いに相手のことをよく知らないなぁ』と感じることがよくあるんですよ。」と、
渡辺さんは語り始めました。
渡辺さんが主演した映画“硫黄島からの手紙”は、今も戦争をしているアメリカの人々に戦争について自問自答する機会を提供しています。
渡辺さんは豊富な時代劇の経験から、かなりの日本史通です。それでも、日本人のものの考え方や人生観などについて米国人と意見を交わす中で、『日本人とは…』と、深く考え、もっと日本人や祖国日本について学習することの大切さを痛感したそうです。

「今は世界中の情報が簡単に手に入るのに、アメリカ人は日本人のことをあまり知らないんですよね。60年程前に日本とアメリカが激戦をくりひろげたという歴史上の事実を、そこに実際にいた人物を通して世界に発信するからには“硫黄島からの手紙”の制作現場でも、ハリウッドスタッフの理解が重要なんですよ。
『君たちと日本人はちがうんだ』と言うだけなら簡単なんですが、理解しあうとなると大変なんです。
異なる人種同士が理解しあう場合に一番大切なのは“リスペクト=お互いを尊敬する気持ち”を持つことかな。」

(インタビュー後記)
やはり異文化の中で生活するキーワードはRespect(リスペクト:敬う気持ち)ということですね。

 

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