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1学期
2学期
3学期

★12月15日:先週の続き:茶道についての説明文(せつめいぶん)の知らない漢字をたしかめました。
本日で第一学期を終わります。次回は1月12日です。
季節のご挨拶をクリックして私から皆さんへのクリスマスカードをご覧ください。
しっかり勉強して有意義(ゆういぎ:significance)な冬休みをおすごしください。

短(みじか)くつまる音(おと)や長(なが)く伸(の)ばす音のタイプ入力(にゅうりょく)が正確(せいかく)にできるようになりましたので、冬休みの宿題は下の漢字を使った短文(たんぶん)作(づく)りです。それぞれの漢字をクリックして、意味をしっかり理解(りかい)してから短文を作りましょう。

提出期限(ていしゅつきげん)厳守(げんしゅ)
★12月21日(金曜日)までにE送信
 389 152 143 213 108 358 72 337 105 348
★12月28日(金曜日)までにE送信
 380 179 322 155 282 174 53 79 231 402
★1月4日(金曜日)までにE送信
 60 146 232 124 359 178 313 109 302 395
★1月11日(金曜日)までにE送信
 269 150 202 112 111 294 237 252 5 409

★12月8日:お茶を点てて、クラス1とクラス2にふるまいました。
今週の宿題は、上の説明文を15分間で打ち込みできるところまでタイプ送信することと、下の漢字を使った短文作りです。
268  200  210  216  288  345
茶道の体験学習
茶道具の名前道具の名前はここをクリック

茶道とは、伝統的な様式にのっとって客人に抹茶をふるまう事で、茶の湯とも言います。
茶を入れて飲む事を楽しむだけではなく、生きていく上での目的,考え方,宗教、そして茶道具や茶室に飾る美術品など、広い分野にまたがる総合芸術として発展しました。
茶道は、抹茶を飲み楽しむ事に様々な文化が加わって発展しました。つまり、茶室や庭など住まいに関する空間、茶道具を選んだり鑑賞したりする工芸、そしてお茶会に出てくる懐石料理や和菓子などの食、客人を気持ちよくもてなすための点前(てまえ)作法が融合した総合芸術です。

さらに、茶道は禅宗と深く関わり「わび・さび」という精神文化を生み出しました。
「わび・さび」とは、わびしい、さびしい、という満たされない状態を認め、慎み深く行動することを言います。 茶道においては、この「わび・さび」の精神を大切にし、茶室という静かな空間で茶を点(た)てることに集中することで心を落ち着かせます。その事によって自分自身を見直し、精神を高めます。
また、茶道には「一期一会」という言葉があります。これは「人との出会いを一生に一度のものと思い、相手に対し最善を尽くす」という意味の言葉です。
茶道ではこれら精神にのっとってお茶をたてる事を大切にしています。
※禅宗…中国から伝わった仏教の一つ。座禅の修行で有名です。

茶道はもともと唐(618~ 907)の時代の中国から伝わったと言われています。 茶道の精神は禅宗の考え方に基づいており、鎌倉時代、日本全国に禅宗が広まるのと共に茶道も全国的に広まりました。 そして、室町時代の華やかな東山文化のもと、茶の湯が成立しました。その後、安土・桃山時代に千利休(せんのりきゅう)が侘茶(わびちゃ)を完成させ、 これが現在の茶道の原形となりました。千利休の死後、茶道は子孫に受け継がれ、 表千家(おもてせんけ)、裏千家(うらせんけ)、武者小路千家(むしゃこうじせんけ)の、いわゆる三千家の流派が生まれました。 流派としてはこの三千家を中心に多くの流派があり、現在では日本国内のみならず、海外からも注目されています。

茶を点てること、そしてその作法の事を点前と言います。その手順は
(1)茶碗に抹茶を入れて釜の湯を注ぎ、茶筅(ちゃせん:竹製のお茶を点てるための道具)でかき回し泡立てます。
(2)手で茶碗を取り、左の手のひらにのせ回し飲みます。茶碗には正面があり、運ばれてきたときに向けられた側が正面になります。 お茶をいただくときに、この正面を避けるため、茶碗を回して飲みます。
(3)飲んだ後を指先でぬぐい、指は懐紙(かいし:茶席で、菓子を取り分けたりするのに用いるもので、たたんでふところに入れておく紙)で拭きます。

礼儀作法だけでなく、茶碗などの茶道具を始め、茶室や茶庭などの鑑賞、客人との心の交流なども大切にします。
現在の茶道の原型を完成させた千利休は茶道の心得を、四規七則(しきしちそく)と説きました。
「四規」とは和敬清寂(わけいせいじゃく)の精神を言います。
和…お互い仲良くする事。
敬…お互い敬いあう事。
清…見た目だけでなく心の清らかさの事。
寂…どんな時にも動じない心の事。

「七則」とは、他人に接するときの以下七つ心構えです。
「茶は服のよきように点て、炭は湯の沸くように置き、冬は暖かく夏は涼しく、花は野にあるように入れ、刻限は早めに、降らずとも雨具の用意 相客に心せよ」
つまり、「心をこめる、本質を見極め、季節感を大切にし、いのちを尊び、ゆとりをもち、やわらかい心を持ち、たがいに尊重しあう」のが大切だということです。

 

★12月1日:新年お餅つき大会の会場に掲示(けいじ)するお書き初めの練習をして、書道について学びました。(書道の道具の名前道具の名前はここをクリック

(読めない漢字は、教室でくばったプリントを見てください。)
書道とは、日本古来の筆記用具である毛筆と墨を用いて、漢字や仮名文字を芸術的に表現する日本の伝統芸術の一つです。
精神を集中させ、心の内面を書体によって表現する事を目的としています。 同じ文字でも強さやしなやかさ、太さ等の違いが生まれ、その文字の整い具合や、筆の運び方、墨の濃淡、全体の配置の美しさ、そしてその文字の持つ意味といった観点で鑑賞します。
現在でも、正月二日には、めでたい言葉や詩歌を書く「書初め」の儀式が広く行われています。 ワープロやパソコンが普及している現代では、毛筆を使う機会が減少していますが、書道教室に通ったり、通信教育などを通じて書道は人々に嗜まれています。
書道はもともと中国で発達したもので、日本では奈良時代6~7世紀のころに広まりました。
筆と墨を使って文字を書く事は、貴族や武士にとって不可欠な教養とされ、時代と共に一般の人々の間にも広まりました。 現在でも、冠婚葬祭の行事や年賀状など、墨と筆を用いて字を書くというように、日本人の生活に根強く溶け込んでいます。
書を習得するには筆法・姿勢など基本をきちんと学ぶ必要があります。
すずりのくぼみの部分に水を少し入れ墨をすると、墨がだんだん溶けて墨液ができ、この間に精神を集中させます。筆に墨をつけ、親指、人差し指と中指で筆の中ほどを持ちます。この時、筆は鉛筆で書くときよりもまっすぐに立てて書きます。姿勢は、背筋を伸ばし、左手で用紙を軽く押えます。
文字の書体は、以下の三種類があります。
・楷書(かいしょ)…一点一画をくずさず、きちんと書く書き方。
・行書(ぎょうしょ)…楷書の点・画をくずした書き方。
・草書(そうしょ)…行書をさらに崩し、点・画を略した文字

今週の宿題は、上の説明文(せつめいぶん)を15分間で打ち込みできるところまでタイプ送信することと、下の漢字を使った短文作りです。
184  304  95  284  335  289

   

★11月17日:今週は、松尾芭蕉(まつおばしょう)の「おくのほそ道」のルートを見ながら、俳句が作られた江戸時代(1700年ころ)の旅の様子を調べました。

さらに、朝日新聞の「天声人語」の米(ベイ)大統領(だいとうりょう)選挙(せんきょ)のコラムを日本語と英語で読み比べました。

来週は感謝祭で土曜クラスはお休みですが、日本語に親しむために2週分の宿題を出します。

・11月23日(金曜)までの宿題下のカルタをクリックして、漢字の意味を理解したうえで短文を作ること,15分間でタイプできるところまで下のコラムを送信すること。
旅 洋 問 有 説 低 


より大きなサイズへ

・11月30日(金曜)までの宿題下のカルタをクリックして、漢字の意味を理解したうえで短文を作ること,15分間でタイプできるところまで前回の続きを送信すること。
期 選 深 真 実 勝 負

オバマ大統領(だいとうりょう)2期(き)目へ
 洋(よう)の東西(とうざい)を問(と)わず、有言実行(ゆうげんじっこう)の政治(せいじ)は難(むずか)しい。ケネディ元大統領(もとだいとうりょう)のスピーチライターだったソレンセン氏(し)が、歴代(れきだい)米(べい)大統領の就任(しゅうにん)演説(えんぜつ)をすべて調べて、こう皮肉(ひにく)っている。「史上(しじょう)最低(さいてい)の大統領たちが最高に雄弁(ゆうべん)であることが判(わか)った」。負(ま)けていたらオバマ氏(し)も、その仲間(なかま)入りだったかも知れない。

 むろんオバマ氏は最低の大統領ではないが、雄弁が独(ひと)り歩(ある)きしてきた印象(いんしょう)は否(いな)めない。米大統領は2期目を任(まか)されてようやく一人前(いちにんまえ)ともされる。次の4年でアメリカをどう舵(かじ)取りするか、真価(しんか)が問われることになる。

 人種(じんしゅ)も文化(ぶんか)も多彩(たさい)な3億(おく)人が暮(く)らす国に、大統領選挙は4年に1度(ど)の求心力(きゅうしんりょく)をもたらす。人々は候補者(こうほしゃ)に言葉を求(もと)め、胸(むね)に響(ひび)く言葉によって連帯(れんたい)を深(ふか)め合う。「民主主義(みんしゅしゅぎ)の祭(まつ)り」と呼(よ)ばれるゆえんだ。

 しかし、今回は史上(しじょう)最悪の中傷(ちゅうしょう)合戦(かっせん)と言われた。民主(みんしゅ)と共和(きょうわ)、二者択一(にしゃたくいつ)を迫(せま)る悪口(あっこう)のシャワーを浴(あ)びて米社会の分裂(ぶんれつ)は深(ふか)い。勝利(しょうり)宣言(せんげん)で「激(はげ)しい戦(たたか)いは国を深く愛(あい)すればこそ」と語ったオバマ氏だが、祭りのあと、傷(きず)をふさぐのは容易(ようい)ではない。

 オバマ氏の雄弁に戻(もど)れば、日本人の胸(むね)をゆさぶったのは「核兵器(かくへいき)なき世界」だった。もう次の選挙の心配(しんぱい)がない2期目には、思った行動(こうどう)がしやすいという。ぜひ広島と長崎を訪(おとず)れてもらえないか。

 就任前から「情(なさ)けない大統領ならいくらでもいる。真(しん)に偉大(いだい)な大統領になりたい」と語(かた)っていた。その願望(がんぼう)も昨日(さくじつ)の勝利で首(くび)がつながった。雄弁という木にみのる果実(かじつ)を、見せてほしい。 (11月08日)

High hopes for Obama to deliver during 2nd term
In any country, politics that makes good on promises is difficult to achieve. Ted Sorensen (1928-2010), a speechwriter for U.S. President John F. Kennedy (1917-1963), studied all past inaugural addresses of U.S. presidents and said sarcastically: "I discovered (the addresses) to be a largely undistinguished lot, with some of the best eloquence emanating from some of our worst presidents."

Had U.S. President Barack Obama lost the Nov. 6 election, he may have joined those ranks.

Of course, Obama is not the worst president, but I cannot deny the impression that his eloquence is his only good point. It is often said that only when U.S. presidents are re-elected for a second term are they considered full-fledged. How will Obama steer the United States in the next four years? His true worth as president will be put to the test.

Every four years, the American presidential election brings together a nation where about 300 million people of diversified races and cultural backgrounds live. People look to candidates who deepen solidarity through words that ring true to their hearts. This is why U.S. presidential elections are called "a festival of democracy."

But the election campaign this time is said to have been the worst mudslinging match in U.S. history. Showered by partisan vitriol that required voters to choose either Democrat or Republican, U.S. society remains deeply polarized.

In his victory speech, Obama referred to his hard-fought campaign against Republican contender Mitt Romney and said: "We may have fought fiercely, but it's only because we love this country deeply." But it is not easy to mend scars after the festival.

Going back to Obama's eloquence, his speech about "a world without nuclear weapons" particularly impressed Japanese people.

It is said that during the second term, it is easier for presidents to push their agendas because they don't have to worry about getting re-elected. I urge Obama to visit Hiroshima and Nagasaki as an incumbent U.S. president.

Before being inaugurated as the 44th president of the United States, Obama said there had been many mediocre presidents in the past, but he wanted to be a truly great one. His aspiration can still be met with his re-election. I want him to show us the fruits that blossom from his tree of eloquence.   (Nov 8)

★2012年11月10日:朝9:00~10:00の授業時間に据石和ママ(Mrs. Kaz Suyeishi)の体験をうかがい、健康や平和のありがたさについて考えました。
ここをクリックすると和ママのサイトにリンクします。
2012年11月10日「こどもの家」にて

今週の宿題下の漢字を使って短文を作り、Eメールで私に送信すること。
わるい  い ねがい ぎょう さずける へる ためし
クリック上の漢字をクリックしてクラスで学習した漢字の意味を英語で確認しておきましょう。

 

★2012年11月3日:アメリカの現地校でも学習した『俳句(はいく)』について(英語とことなる音の数え方)

和歌
(日本の詩)

長歌(ちょうか)や旋頭歌(せどうか)など=奈良時代まで

短歌=五・七・五・七・七「三十一(みそひと)文字」=7世紀の半ばから現在まで続く,枕詞や掛詞の技法

俳句(はいく)=江戸時代に短歌の上の句だけの形になり季語(きご)をふくむ

万葉集にのせられた歌が詠まれた時代を『万葉の時代』とも言います。日本人は万葉の時代(7世紀後半から8世紀後半)から七五調に親しんできたんですね。
皆さんの年表の#5の時代です。ここをクリックして『奈良時代』ついて調べましょう。

今週の宿題下の漢字を使って、短い文を作りEメールで送信すること。ミクちゃんの「いろは歌」には、先週(10月27日)のところからリンクしますよ。
みな  おと むかし よし いう ご みじかい
クリック上の漢字をクリックしてクラスで学習した漢字の意味を英語で確認しておきましょう。

 

★2012年(平成24年)10月27日
まず、先週のプリント「年表の見方」のまとめをしました。欠席した人はここをクリックして、プリントをしあげておきましょう。

“いろは歌”を音読(おんどく)して『七五調(しちごちょう)』に親(した)しみ、松尾芭蕉(まつおばしょう)の代表作品(だいひょうさくひん)を暗唱(あんしょう)するつもりでしたが、できませんでした。

今週の宿題下の漢字を使って、短い文を作りEメールで送信すること。
しらべ  したしい ことわり しる もっとも かなめ
クリック上の漢字をクリックしてクラスで学習した漢字の意味を英語で確認しておきましょう。

 

★2012年(平成24年)10月20日
今週は各自(かくじ)の生年月日(せいねん がっぴ)の西暦(せいれき)と元号(げんごう)と干支(えと)をおぼえました。
平成10年=寅(とら),平成11年=卯(う),平成12年=辰(たつ)です。
日本文化はイギリスから見て東のはしにある小さな島国の米作りの中でうまれました。
もしも、広くてハンティングをしていたらちがう文化になっていたことでしょうね。
今週の宿題打消し(うちけし)の漢字をつかってみじかい文を作ることです。Eメールで送信してください。
いなむ 無い 未だ~ない ふ 非ず

★10月13日

今週は、恵(めぐみ:女の子の名前)から、テレビの話になってしまいましたが、
稲穂(いな ほ:ear of rice)=稲(いね:お米ができる植物)+穂(植物のツブツブ)のことです。
穂という漢字にある「恵(めぐみ)」にはfavor; blessing; grace; kindnessという意味があります。

昔の日本人のお米に対する気持ちがわかりますね。

稲穂

今週は俳句(はいく:Haiku)と“日本人と米のむすびつき”や「熱/暑」や「始/初」の使い分けと「打ち消し」の意味を表す「不」について学習するつもりでしたが、できませんでした。続きは来週しますので、右下の英語をしっかり読んできてください。
あついあつい

瑞穂(みずほ)の国の新米(しんまい)

 お米の力というものを一番(いちばん)感じさせるのは、おにぎりだろうか。関東(かんとう)大震災のとき炊(た)き出(だ)し組(ぐみ)の一員(いちいん)に加(くわ)わった作家(さっか)の幸田(こうだ)文(あや)は、手の皮(かわ)のひりひりする熱(あつ)いご飯(はん)を、休むひまなく次(つぎ)から次へ握(にぎ)ったそうだ。そしてこう記(しる)している。


 「張り板(はりいた)の上に整列(せいれつ)した握り飯(にぎりめし)は、引き続く余震(よしん)の不安(ふあん)と大火事(おおかじ)に煙(けむ)る不気味(ぶきみ)な空とをおさえて、見とれるばかり壮(さか)んなけしきだった」。何の愛想(あいそう)もない塩むすびだったに違(ちが)いない。だが、あのまるい三角形には、受難(じゅなん)の人を物言わず励(はげ)ます力感(りきかん)と温(あたた)かみがある。


 去年(きょねん)の大震災でも、人が炊(た)いて握ったおにぎりのありがたみが、幾度(いくど)も記事(きじ)になっていた。日本人と米の、3千年という結(むす)びつきゆえだろう。


 そんな「瑞穂(みずほ)の国」で、今年も新米(しんまい)が出回(でまわ)り始(はじ)めた。つややかに光る初(はつ)ものを土鍋(どなべ)で炊いていただいた。炊きたての新米に豪華(ごうか)な総菜(そうざい)はいらない。主役(しゅやく)はご飯(はん)と定(さだ)め、脇役(わきやく)には梅干(うめぼ)しかラッキョウぐらいがちょうどいい。


 原発禍(げんぱつか)の福島県(ふくしまけん)でも収穫(しゅうかく)が始(はじ)まり、全袋(ぜんぷくろ)検査(けんさ)で安全(あんぜん)を確(たし)かめて出荷(しゅっか)される。手塩(てしお)にかけてきた農家(のうか)は「放射性(ほうしゃせい)物質(ぶっしつ)が出ないよう願いをこめて刈(か)り取った」と言う。太鼓判(たいこばん)を押(お)されて、一粒(ひとつぶ)残(のこ)らず、ふっくらと湯気(ゆげ)に包(つつ)まれてほしい。


 〈新米もまだ艸(くさ)の実(み)の匂(にお)ひかな〉蕪村(ぶそん)。イネ科(か)の一年草(いちねんそう)の実ながら、この恵(めぐ)みなしに日本の歴史(れきし)も文化(ぶんか)もなかった。自由化(じゆうか)が言われるが、経済原則(けいざいげんそく)だけで米作(こめづく)りを追(お)いつめたくはない。夏の青田(あおた)、秋には黄金(こがね)の穂波(ほなみ)。心の風景(ふうけい)が、ゆたかな国土(こくど)の上にある。 (09月09日)

Season's new rice harvest enriches spirit of Japan
If there is such a thing as "the power of rice," it is probably most keenly felt in "onigiri" rice balls.

Novelist Aya Koda (1904-1990), who volunteered to make onigiri to feed survivors of the Great Kanto Earthquake of 1923, recalled how her palms stung as she kept forming piping hot rice into balls, nonstop.

She wrote, "Those rice balls, arranged in neat rows on a board, made for a truly spectacular sight that seemed to defy the fearful aftershocks that continued and the ominous sky that was filled with smoke from the raging fires."

I assume those rice balls were of the plainest kind, seasoned only with salt. But their rounded triangular shape must have given the quake survivors the warm, unspoken encouragement they badly needed.

In the immediate aftermath of the Great East Japan Earthquake of last year, numerous newspaper stories focused on the gratitude of survivors for handmade onigiri of freshly boiled rice. I imagine the onigiri is the ultimate comfort food for many Japanese. After all, our country is poetically known as "Mizuho no Kuni" (Land of abundant rice), where the people's relationship with the staple goes back 3,000 years.

This year's just-harvested rice is in circulation now. I bought a bag the other day and cooked the pearly grains in an earthenware pot. Freshly boiled new rice needs no fancy side dishes. It goes perfectly with something really simple, like a few "umeboshi" (salt-pickled Japanese apricots) or "rakkyo" (sweet-sour pickled shallots).

The harvest has begun in Fukushima Prefecture, where nuclear meltdowns occurred last year. Every bag of rice is checked for safety before shipping.

"I kept praying my crop wasn't contaminated with radiation," said a rice farmer who had taken great pains to grow his crop with loving care.

I, too, pray that every grain will be declared safe and appear on someone's dining table, nice and steaming.

A haiku by Yosa Buson (1716-1784) goes: "New rice/ Still smells like fruit of grass."

Without rice, which is an annual plant, Japanese history and culture as we know it would not exist. There is talk of rice liberalization, but I would hate to let the market principle drive Japanese rice farmers out of business.

The blades of rice are green in summer and golden in autumn. Their sight enriches the Japanese heart and land.

 
★10月6日:下の漢字は、夏休みの宿題で多かったまちがいです。クリックして漢字の読みと意味をたしかめましょう。

四季という小さな歯車

 秋分(しゅうぶん)の昼下(ひるさ)がり、久(ひさ)しぶりにいわし雲(ぐも)を見た。うろこ雲とも呼ばれる巻積雲(けんせきうん)の正体(しょうたい)は、高い空に薄(うす)く広がる氷(こおり)の結晶(けっしょう)だという。知れば涼(すず)しい豆知識(まめちしき)である。


 子規(しき)は「春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く(はるくもはわたのごとく、なつくもはいわのごとく、あきくもはすなのごとく、ふゆくもはなまりのごとし)」と、四季(しき)の空を例(たと)え分けた。そそり立つ入道雲(にゅうどうぐも)の巨岩(きょがん)が崩(くず)れ、白い砂石(すないし)を散(ち)らした空が列島(れっとう)を覆(おお)う季節(きせつ)。熱帯夜(ねったいや)から解放(かいほう)され、うだる日々を過去形(かこけい)で語(かた)れる喜(よろこ)びを思う。


 先(さき)ごろの朝日(あさひ)川柳(せんりゅう)が嘆(なげ)いた通り、まるで「春夏夏冬」の残暑(ざんしょ)だった。8月下旬(げじゅん)から9月中旬(ちゅうじゅん)、北日本の平均気温は統計(とうけい)史上(しじょう)の最高を記録(きろく)したという。遅(おく)れがちな秋とは別に、10年の単位(たんい)でみても温暖化は確実に進んでいる。


 北極海を覆う氷が、過去最小になったそうだ。観測(かんそく)衛星(えいせい)「しずく」によると、今月16日の時点で349万平方キロ。9月は氷が小さくなる時期だが、1980年代には平均700万平方キロあったから半減(はんげん)である。わが国土(こくど)の10倍が水と消えた計算だ。


 陸地(りくち)に恵(めぐ)まれ、人類(じんるい)の9割が暮(く)らす北半球では、生産と消費が大量の二酸化炭素を吐(は)く。温室効果で北極の氷は薄(うす)くなり、わずかな環境の揺(ゆ)らぎで解(と)けてしまう。遠からず、極点(きょくてん)を航行(こうこう)できるようになるかもしれない。悲しい新航路(しんこうろ)である。


 午後の空に舞(ま)ういわしの群(む)れは見る間に姿(すがた)を変(か)えていく。遅れても回る四季の繊細(せんさい)な歯車(はぐるま)と、それを乗せてきしむ温暖化の巨大な歯車。小さい方が動いているうちに、大きいのを止める策(さく)を講(こう)じたい。むろん原発(げんぱつ:原子力発電)に頼(たよ)らずに。
(2012年09月23日)

Reining in global warming without nuclear power
In the early afternoon of Autumnal Equinox Day, I saw the season's first cirrocumulus clouds.

Commonly called "iwashi gumo" (sardine clouds) or "uroko gumo" (fish-scale clouds) in Japanese, they are thin, broad sheets of ice crystals that form at high altitudes. This is the sort of trivia that adds to one's appreciation of the arrival of cooler weather.

Poet Masaoka Shiki (1867-1902) once described the skies of the four seasons as follows: "Spring clouds are like cotton wool, summer clouds are like rocks, autumn clouds are like sand, and winter clouds are like lead."

We are seeing summer's towering cumulus clouds crumbling into fine white sand and spreading in the autumn skies across Japan. I am so relieved that we are finally free from those endless steamy "tropical nights" and can now talk about summer's brutal heat in the past tense.

The heat lingered so long that a "senryu" poem that ran in The Asahi Shimbun said this year's four seasons must be "spring, summer, summer and winter." From the latter half of August through mid-September, average temperatures in northern Japan were apparently the highest since record-keeping began. Aside from the fact that autumn's arrival has tended to be late every year over the last decade, global warming is definitely in progress.

Arctic sea ice levels are reported to have hit a record low. According to Japan's observation satellite Shizuku, Arctic ice covered 3.49 million square kilometers on Sept. 16. The area of ice is known to shrink each September, but the most recently observed size is only a half of the 1980s average of 7 million square kilometers. Simply put, an area equivalent to 10 times the size of Japan has melted.

The land-rich northern hemisphere, home to 90 percent of the human race, is leaving a huge carbon footprint from production and consumption.

Arctic sea ice, which is already thin from the so-called greenhouse effect, melts at the slightest fluctuation in environmental balance. Before long, ships may be able to navigate via the North Pole, a development that makes me feel sad.

The "school of sardines" in the afternoon sky changes shape all the time. The delicate wheels of the four seasons keep turning, even if a bit slowly, riding the huge wheel of global warming that grinds on inexorably.

I hope we can figure ways to stop the big wheel while the little wheels are still moving. And of course, we need to do that without relying on nuclear power.(Sept 23)

 
★9月29日:下のコラムを15分間でできるだけタイプしてEメール送信しましょう。下の漢字をクリックして漢字の読みと意味をたしかめましょう。
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親離れと子離れ
 親ばなれと子ばなれ、どちらが難しいのだろう。今年2月の本紙(ほんし)歌壇(かだん)に一首(いっしゅ)があった。〈どれだけの覚悟(かくご)で言ったことなのか君(きみ)は知らない「好きにしなさい」〉今村(いわむら)こずえ。
「なかなかこわい歌。一語に籠(こ)めた母親の覚悟」は選者(せんじゃ)の永田(ながた)和宏(かずひろ)さんの評(ひょう)だ。

 事情(じじょう)は想像(そうぞう)するしかないが、へその緒(お)を再(ふたた)び切るような思いの一時(いっとき)が、母親にはあるのかも知れない。作家(さっか)の森崎(もりさき)和江(かずえ)さんが「母性(ぼせい)とは、抱(だ)く強さと同じ強さで放(はな)つもの」と書いていたのを思い出す。抱くことだけに一途(いちず)では駄目(だめ)らしい。

 とはいえ、昨今(さっこん)は親がかりの期間(じき)がのびるばかりのようだ。ベネッセ教育(きょういく)研究(けんきゅう)開発(かいはつ)センターが大学生の保護者(ほごしゃ)に聞いたら、4年生の親の約(やく)4割(わり)が就職(しゅうしょく)活動(かつどう)を助(たす)けていた。ネットや雑誌(ざっし)で情報(じょうほう)を集めるなど、父親より母親の方(ほう)が熱心(ねっしん)だという。

 調査(ちょうさ)の結果(けっか)、就活(しゅうかつ)だけでなく大学(だいがく)受験(じゅけん)もふくめて「高学歴(こうがくれき)の母親が自分で情報を集め、子の進路(しんろ)決定(けってい)に関(かか)わっている姿(すがた)」が浮(う)かび上がるそうだ。ありがたい親心か、自立(じりつ)を妨(さまた)げる干渉(かんしょう)かは、その母、その子によるだろう。

 何年か前、アメリカから「ヘリコプター・ペアレント」という言葉が入ってきた。頭上(ずじょう)を旋回(せんかい)するヘリのように子を見守(みまも)り、すぐ降(お)りてきては指示(しじ)や助(たす)け舟(ぶね)を出す親、という揶揄(やゆ)だ。日本の大学生の親にも多いらしい。

 履修(りしゅう)登録(とうろく)についてくる、授業(じゅぎょう)の欠席(けっせき)連絡(れんらく)を親がよこす――など珍(めずら)しくもないと聞く。となれば「へその緒」つきの社会人(しゃかいじん)も結構(けっこう)いるのだろう。叱(しか)り方(かた)ひとつにも注意(ちゅうい)がいる。

Younger generation held back by 'world's longest umbilical cord'
 I wonder which is more difficult--for children to be independent of their parents or for parents to distance themselves from their kids. The following tanka by Kozue Imamura ran in The Asahi Shimbun tanka column in February: "You don't know how much determination it took for me to say, "Do as you like.' " Kazuhiro Nagata, who selected it, said: "The poem is scary. It shows how much resolve the mother put in a single phrase."

Although I can only speculate, perhaps there are times for mothers to brace themselves once again as if to cut the umbilical cord that once tied their children to them. I remember reading the following comment by writer Kazue Morisaki: "Motherhood is about letting go (of a child) with the same strength as holding it." Apparently, those who are only intent on holding onto their children are not good mothers.

Be that as it may, the trend these days seems to be for children to remain dependent on their parents for even longer.

A survey of guardians of university students by Benesse Educational Research and Development Center revealed that about 40 percent of parents of university seniors were helping them with job hunting activities. According to the center, mothers are more eager than fathers to help their children land jobs, and often focus on gathering information on the Internet and from magazines.

The results of the survey show an image of highly educated mothers who gather information and take part in determining their children's future, not only in terms of career, but also in diciding which university entrance examinations to take, according to the center. It depends on the mother or her child whether to appreciate the practice as maternal love or think of it as interference that impedes the child's independence.

A few years ago, the term "helicopter parents" was coined in the United States. It is a pejorative expression that refers to parents who hover over their children like helicopters, pay close attention to them and immediately come to help them or tell them what to do. "Overparenting" also applies to many parents of Japanese university students.

I hear it is not uncommon for parents of university students to accompany them for course registration or notify the school of their absence from class. If so, there also must be quite a few workers who still have their umbilical cords attached. We also need to be careful about how to reproach them.

★9月22日:下のコラムを15分間でできるだけタイプしてEメール送信しましょう。

わが子を思う動物の心
 東京(とうきょう)の多摩動物公園(たま どうぶつ こうえん)で雪豹(ユキヒョウ:Panther)の母(はは)が死(し)んだという記事(きじ:news story)に、いささか(somewhat)感(かん)じるものがあった。

 3頭(さんとう)の子を去年(きょねん)産(う)んで育(そだt)てていた。エサの時間だけは、一緒(いっしょ)にしておくとすべて子に与(あた)えて食べないため、部屋(へや)を分(わ)けていたそうだ。
 その日も子を別(べつ)の部屋に移(うつ)した。油圧扉(ゆあつ とびら:Hydraulic door)を閉(し)めているときに子が鳴(な)きだし、母豹(はは ひょう)は飛(と)び込(こ)もうとして扉(とびら)に挟(はさ)まれたという。『物いはぬ四方(よも)の獣(けだもの)すらだにもあはれなるかな親の子を思ふ』。源実朝(みなもとのさねとも)の一首(いっしゅ)が胸(むね)に浮(う)かんだのは、人間(にんげん)の感傷(かんしょう:sentimentality)だろうか。
 動物(どうぶつ)にも、親(おや)から愛情(あいじょう)を受(う)ける大切(たいせつ)な時期(じき)がある。子猫(こねこ)や子犬(こいぬ)がかわいいといって、生後(せいご)すぐに売(う)り買(か)いするのは酷(こく:harshness)だと、動物愛護法(どうぶつ あいご ほう:Animal law)が改正(かいせい:amendment,alteration)された。まず生後(せいご:postnatal)45日までは親から引(ひ)き離(はな)すのを禁(きん)じた。
 離(はな)すのが早(はや)すぎると、成長(せいちょう:growth)してから、吠(ほ)える、噛(か)むなどの問題行動(もんだい こうどう:Problem behavior)を起(お)こしやすいという。その結果(けっか)飼(か)い主(ぬし)に捨(す)てられ、殺処分(さつしょぶん:Killing)につながる。人間(にんげん)の欲(よく:wants)と身勝手(みがって:Self-indulgence)に翻弄(ほんろう)されるat the mercy命(いのち)は少(すく)なくない。
 ひどい話もある。ある本によれば、飼い犬を処分するよう自治体(じちたい:municipality)の施設(しせつ:facility)に連(つ)れてきて、帰(かえ)りに子犬を「譲(ゆず)ってくれ:I want you to give.」と言った男がいたそうだ。犬、猫の処分は減(へ)ってはきたが、それでも年に約20万匹(びき)にのぼる。
 コンパニオンアニマルという言葉はうるわしい。ペットとして飼うイメージを超(こ)えた、伴侶(はんりょ:companion)としての動物を言う。愛情(あいじょう)を注(そそ)いで、癒(いや)やされる。その情(なさ)けをかりそめに終(お)わらせないのが人の道(みち)だろう。使(つか)い捨(す)てではない命。きのうから動物愛護週間(どうぶつ あいご しゅうかん:Be Kind to Animals Week)が始(はじ)まっている。

Animal instinct? I call it love
I was moved by a newspaper story about the death of a female snow leopard at the Tama Zoological Park in Hino, western Tokyo, in mid-September.

The leopard shared quarters with three cubs she had given birth to last year. At mealtimes, the little ones were separated in an adjoining enclosure. This was done because otherwise she would have given them all her food and eaten none herself.

Sept. 14 was the day of the tragedy. The cubs had just been moved and the hydraulic door was starting to close, when they mewed. The mother heard and dashed for the doorway. She was crushed by the closing door and killed.

I recalled this poem by Minamoto no Sanetomo (1192-1219), the third shogun of the Kamakura Shogunate: "Even poor, dumb beasts care about their children."

I wonder if we humans read too much into what animals do merely by instinct.

But animals, too, need their parents' love during a certain period in life. Newborn kittens and puppies are adorable, but it is cruel to sell or buy them immediately after birth. Japan's just-revised animal protection law prohibits separating them from their parents until 45 days after birth.

Experts say puppies that are separated from their parents too soon tend to develop behavioral problems as adults, such as biting and excessive barking. This can result in their being abandoned by their owners and eventually put down at protection facilities. Many animals end up as victims of human greed and selfishness.

I was sickened by an account I read in a book. A man brought his dog to a local pound to be put down, but asked to adopt a puppy on his way out.

Even though the number of unwanted cats and dogs being put down is said to be on the decline, about 200,000 are still being "disposed of" every year.

Some people refer to their animals as "companion animals" because they are indeed companions, rather than just pets. People who shower their love on their furry or feathered companions are healed in the process. It is only humanly decent never to sever arbitrarily such a bond of love. No life is disposable.
A be-kind-to-animals week began on Sept. 20.