ロサンゼルスでジャパニーズの勉強をしているみなさん、こんにちは。
私は、今から45年ほど前に日本から渡米した金井紀年です。すでに80歳をすぎた“おじいちゃん”ですが、『最新技術を利用した超低温冷凍魚をアメリカに届けて美味しいジャパニーズフードを世界に広めたい。そして、“源氏物語を原文で読みたい』という“夢”を今も持ち続けて、その実現に努めています。 アメリカは、真剣にノックし続ければドアを開けてくれる国です。みなさんもエネルギッシュに日本について勉強してくださいね。
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さて、ここロサンゼルスは、日本から見れば確かに外国ですが、今では日本と同じ生活ができますよね。
私は健康のために毎朝、お蕎麦を食べています。
みなさんの家のテーブルに並ぶのはアメリカンフードでしょうか、それともジャパニーズフードでしょうか?
ぜひ、みなさんの家にある日本食材や調味料に目を向けてください。
例えば、蕎麦・・・これは、蕎麦の粉をねって、日本古来の調理法で麺にしたものです。
今のような形になったのは200年ほど前ですが、それより昔から、お米を作れない貧しい山間部の暮らしを支えてきました。
蕎麦という麺をおいしくいただくのにつゆは欠かせません。つゆは、昆布や魚のだしと醤油やみりんから作られるのですから、蕎麦とつゆのコンビネーションは、まさに“ジャパニーズフード”です。
でも、65年ほど前の日本は、多くの国と戦争をしていて、今のような暮らしができるなんて想像もつかないことでした。私は80歳をすぎた今『命があるということ,健康で美味しいものを自由にいただけることはとても有難いことだ』と、心の底から感謝しています。
では、アメリカにいながら日本の食材を使って食事ができるという、みなさんにとっては“あたりまえのこと”を、一緒に考えてみましょう。
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